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更新日:2026.07.18

工場見学で改めて感じた「技術伝承」の難しさ

標準化の壁は。。。

企業さまを支援する中で、「技術伝承」や「属人化」は多くの現場で共通する課題だと感じています。技術や知識を次の世代へ受け継ぐことは、品質を維持し、生産性を高めていくためにも欠かせません。

先日、新潟県の伝統工芸品を製造する企業さまを見学する機会がありました。伝統工芸の世界では、どのように技術を受け継ぎ、標準化を進めているのか、そして属人化を解消しているのか、を学びたいという思いで訪問しました。
 
実際の現場では、多くの工程が今も職人の手作業で行われ、技術は「見て、聞いて、身につける」という形で受け継がれていました。作業手順書は整備されていても、職人ならではの感覚やセンスは言葉やマニュアルだけでは伝えきれず、教育が最も難しい部分であることを改めて実感しました。

私たちも日頃から「手順書を作れば技術は伝わる」というものではないと感じています。手順書は技術伝承の土台になりますが、その上にある経験や判断力、感覚をどう次世代へ伝えていくかが、本当の技術伝承なのだと思います。
現場には「書ける技術」と「書ききれない技術」の両方が存在します。特に、長年の経験によって磨かれた感覚や判断力は、手順書だけでは十分に伝えることができません。

だからこそ、技術伝承は「マニュアルを作れば終わり」ではないと考えています。
•    実際の作業を見せる
•    一緒に作業を行う
•    「なぜその判断をしたのか」を言葉で伝える
•    繰り返しフィードバックを行う
このような人と人との関わりを積み重ねることで、初めて「書ききれない技術」が受け継がれていくのではないでしょうか。
今回の見学を通して、改めて「標準化」と「人づくり」はどちらか一方ではなく、両方がそろってこそ技術は未来へ受け継がれていくものだと実感しました。私たちも現場で学び続けながら、企業の皆様と一緒に技術が受け継がれる仕組みづくりを支援していきたいと思います。

製造業だけでなく、あらゆる仕事に共通するこの課題。今回の見学を通して、技術を未来へつなぐためには、標準化と人づくりの両方が欠かせないことを改めて学ぶことができました。
これからも現場で学びながら、企業の皆様と一緒に「技術が受け継がれる仕組みづくり」を考え、支援していきたいと思います。

p.s.今回訪問させて頂いた会社さまには、貴重なお時間を頂きまして感謝致します。
   玉川堂さま:https://www.gyokusendo.com/
   藤次郎オープンファクトリーさま:https://tojiro.net/openfactory/
    これからも、素晴らしい技術が末永く伝承される事を願っております。